なじむ色は映えない色

「お客様にはこの色がお似合いになりますよ」と言われた色が何だかちっとも似合わない。

「あなたは"秋の色"がお似合いね」と言われて秋色パレットでメイクしたら何だかとってもブスになります。

そんな体験から私は、"似合う色"というものを激しく疑いはじめた。

"似合う色"とか"なじむ色"は、必ずしも自分をキレイに見せてくれないと。

たとえばある天才は、ファンデーションを買う時、美容部員の人とケンカしてまで、"おすすめ"じゃない色を買う。

「お客様にはその色はちょっと明るすぎるかと・・・」

「あーらいいのよ。自分の肌色にバッチリ合いすぎてたら、キレイになんてなれないじゃない?」という具合。

彼女は必ず、肌色より1段か2段明るめ、逆に夏場は2段暗めを買う。

「中途半端な色じゃキレイがアップしないのよ」なるほどそうだ。

彼女はこうも言います。

「まぶたべースは死ぬほどなじむ色。でも口のキワに入れるアクセントはアクセントなんだからできるだけ似合わない色を買う。じゃなきゃ意味ないもん」

納得だ。

そういう彼女のほくろ 除去後のメイクは、意外なほどナチュラル。

でも、効くところはちゃんと効いてて、明らかにメイクが顔に映えていた。

"似合う色"や"なじむ色"は、ともすると単に肌の中に吸いこまれていくだけで、何の効果も生まなくなる。

私の秋色パレットもそう。

顔だちだけがぼけまくり、表情にも冴えがない。

存在感がゼロなのです。

ここに浮く色、似合わない色がひとつでもスッと入れば、なじむ色も生きてきたはず。

正確な色選びはもうやめて、映える色選びを始めよう。

そして、もうそろそろ色のウソを自分の顔の上で暴いていこう。

それはひとりひとりが暴かないといけないのです。

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